MDL形式について・コンパイラツール




MDL形式について
MDLHalf-Life(GoldSource Engine)用のモデルの形式です。
Half-Lifeをベースにしたゲーム全般に使われています。
この中にモデル(ボーン込み)、テクスチャ、アニメーションのデータが入っています。
Half-Life 2(Source Engine)のモデルも同名の形式が使用されていますが、互換性はありません。
たまに(model name).mdl、(model name)T.mdlと分かれているMDLがありますが、
これは容量削減のためにモデルとテクスチャのデータが分けられたものです。
同じ場所に二つのファイルを置けば正常に動作します。
MDLを閲覧するには専用のツールが必要です。

MDL閲覧ツール
Half Life Model Viewer Standalone(DownLoad欄のリンクからダウンロード)
Sam Vanheer氏開発のモデルビューアです。簡単なモデルのスキン変更なども行えます。
現在はV2.11の安定版となっています。
Tools - Options - Compiler の欄で各コンパイラツールの場所を登録しておくと
すぐにコンパイル・デコンパイルができるようになります。

Half Life Asset Manager(DownLoad欄のリンクからダウンロード)
同じくSam Vanheer氏開発で上記のHLMV_standaloneを更に発展させたツールです。開発中ですが更に多機能になり閲覧だけでなくボーンや当たり判定の編集なども行えます。

コンパイラツール
モデルを作成、編集するためのツールです。
モデルビューアを介さずにドラッグ&ドロップでも使用できます。

コンパイラ
studiomdl.exe
QCファイルを読み込ませるとコンパイルが始まり、読み込ませたQCファイルがある場所にMDLファイルを作成します。
何らかのエラーが出た場合MDLファイルは作成されません。

ダウンロード
Steamのライブラリから ツール - Sven Co-op SDK をインストールすると
機能が追加された最新版のstudiomdlがダウンロードできます。
../Steam/steamapps/common/Sven Co-op SDK/modelling に作成されます。

デコンパイラ
mdldec.exe
MDLファイルを読み込ませるとデコンパイルが始まります。
読み込ませたMDLファイルがある場所に大量のデータが作成されるので、新しいフォルダを作成しそこにMDLファイルを移してから実行しましょう。
コンパイルに使われたファイルそのままが抽出されるわけではありません。
抽出したモデルのUVマップがずれる不具合があります。また対応していないtexrendermodeの情報が失われます。

ダウンロード
ModDB(DOWNLOAD NOW!をクリック)


デコンパイル用ソフト
Crowbar(Download Crowbar欄の最新版をクリック)
Source EngineとGoldSource Engineどちらにも対応しているデコンパイル用ソフトです。
上記のmdldec.exeより精度が高いです。使い方が特殊だったり抽出されるQCファイルがさっぱりしてたりするので上級者向けです。

抽出されるファイル
QC モデルを構築する設定ファイル(テキストエディタで編集可能)
SMD モデルのデータ、またはアニメーションのデータ(編集するにはモデリングソフトなどが必要、後述)
BMP テクスチャ(256色)

SMDをインポート・エクスポートできるソフト
MilkShape 3D
シェアウェア。値段は25EUR(PayPal)
古くから存在するHalf-Lifeのモデル・モーション作成に特化したソフトです。
30日間だけ無料で使用可能。簡単なモデリングもできますが古いツールなため複雑な機能はありません。

fragMOTION
シェアウェア。値段は$35(PayPal)
キーフレーム方式でその名の通りモーションの作成・編集に特化しています。SMDのインポート・エクスポートが可能です。
試用期限有り。購入していないと使用中ランダムに広告が表示されます。

Blender
有名な3DCGソフトウェア。無料です。
デフォルトではSMDのインポート・エクスポートは対応していませんが、
プラグイン(BlenderSourceTools)を導入することで可能になります。

他にもプラグインなどでSMDのインポート・エクスポートに対応しているモデリングソフトも存在します。
自分にとって使いやすいモデリングソフトでモデルを作成、編集をしてから、
モデルの頂点をボーンに関連付ける作業時とエクスポートする際にSMDに対応しているソフトを使用する、というのがおすすめです。






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